psadump -f <dumpfile> [-z] [--no-internal-zip] [--clients-logins=<client-logins-file> | --clients-ids=<client-ids-file> | --domains-names=<domain-names-file> | --domains-ids=<domain-ids-file>] [--nostop] [--force] [--tar-ignore-failed-read]
psadump [--version]
psadump [-h]
-f 引数は、psadump ユーティリティのアウトプットの転送先ファイルを指定するために使用します。このファイル名は、<dumpfile> パラメータで指定されます。
-f 引数は必須の引数です。
以下の4つのオプションが使用できます：
<dumpfile> = /fullpath/filename - アウトプットが転送されるファイルの正確なファイル名を指定することができます。つまり、生成されるダンプファイルの名前をフルで指定します
例えば、 /root/psa_backup/my_psa_backup_file に情報をバッ クアップして保存するには、psadump -f /root/psa_backup/my_psa_backup_file を実行します
<dumpfile> = /fullpath/ - ダンプファイルが生成されるディレクトリ名のみを指定することができます。この場合、指定されたディレクトリに生成されるダンプファイルにはデフォルト名 が使用されます
例えば、/root/psa_backup/ ディレクトリ下のデフォルト名ファイルに情報をバックアップして保存するには、psadump -f /root/psa_backup/ を実行します
ダンプファイルのデフォルト名は、psadump 実行時に自動的に生成されます。
<dumpfile> = - -
アウトプットを stdout に転送することができます。これは、分散バックアップ／復元 (1つのマシンで Plesk をバックアップして別のマシンで復元する)
を実行する場合や、特定のファイルシステムに設定された2GBの制限値の超過を回避するため、ダンプファイルをチャンクに分割する場合
(アウトプットを split
にパイピングする) に非常に便利です
例えば、dump.aa、dump.ab、dump.ac、 などのファイル名が付けられた各1000MB の容量を持ったファイルにバックアップ情報を保存したい場合で、最後のファイルが制限値またはそれより少ない値を持っている場合、psadump -f - | split -b1000m - dump.を実行します
分散バックアップ／復元の例と実行方法については、分散バックアップ ／復元 を参照してください
FTP サーバー上でバックアップファイルを作成するには、./psadump -f ftp://<login>:<password>@<server>/<dump_file_path> コマンドを使用します
特定のクライアントまたはドメインに関するデータのみをバックアップすることができます。psadump ユーティリティでは、データの選択的バックアップを実行するクライアントまたはドメインのリストを取得することができます。
アカウントデータをバックアップしたいクライアントの指定には2通りの方法があります。クライアントログイン名、またはクライアントに割り当てられた識別子を指定することができます。
ログイン名でクライアントアカウントを指定するには、--clients-logins 引数を使用します。クライアントログイン名に対応するファイルは、バックアップするアカウントデータが含まれるクライアントのログイン名を各行1個づつ記述したもので、他の分離子を含まないものでなければなりません。
例えば、/root/psa_backup/my_client_logins_file ファイルに列記されたログイン名のクライアントに属するデータのバックアップを実行する場合、--clients-logins=/root/psa_backup/my_client_logins_file を実行します。クライアントログイン名ファイルの例は、設定ファイルの例 にある クライアントログインファイル セクションを参照してください。
クライアント識別子でクライアントアカウントを指定するには、--clients-ids 引数を使用します。クライアント識別子に対応するファイルは、バックアップするアカウントデータが含まれるクライアントのログイン名を各行1個づつ記述し たもので、他の分離子を含まないものでなければなりません。
クライアント識別子は、すべてのクライアントに割り当てられた Plesk に関する個別の識別子です。これらの識別子は、Plesk サーバーデータベース、clients テーブルの id カラムで参照できます。
例えば、/root/psa_backup/my_client_ids_file ファ イルに列記された識別子のクライアントに属するデータのバックアップを実行する場合、psadump -f /root/psa_backup/my_psa_backup_file --clients-ids=/root/psa_backup/my_client_ids_file を実行します。クライアント識別子ファイルの例は、設定ファイルの例 の クライアント id ファイル セクションを参照してください。
バックアップしたいコンテンツがあるドメインの指定には2種類の方法があります。ドメイン名、またはドメインに割り当てられた識別子を指定すること ができます。
ドメイン名でドメインを指定するには、--domains-names 引数を使用します。ドメイン名に対応するファイルは、バックアップするコンテンツが含まれるドメイン名を各行1個づつ記述したもので、他の分離子を含まないものでなければなりません。
例えば、/root/psa_backup/my_domain_names_file ファイルに列記されたドメイン名のコンテンツのバックアップを実行するには、psadump -f /root/psa_backup/my_psa_backup_file --domains-names=/root/psa_backup/my_domain_names_file を実行します。ドメイン名ファイルの例は、設定ファイルの例 の ドメイン名ファイル を参照してください。
ドメイン識別子でドメインを指定するには、--domains-ids 引数を使用します。ドメイン識別子に対応するファイルは、バックアップするコンテンツが含まれるドメインの識別子を各行1個づつ記述したもので、他の分離子を含まないものでなければなりません。
ドメイン識別子は、すべてのドメインに割り当てられた Plesk に関する個別の識別子です。これらの識別子は、Plesk サーバーデータベース、domains テーブルの id カラムで参照できます。
例えば、/root/psa_backup/my_domain_ids_file. ファイルに列記されたドメイン識別子のコンテンツのバックアップを実行するには、psadump -f /root/psa_backup/my_psa_backup_file --domains-ids=/root/psa_backup/my_domain_ids_file を実行します。ドメイン識別子の例は、設定ファイルの例 の ドメイン id ファイル を参照してください。
読み込み不能ファイルファイルのステータスがノンゼロの場合、tar を終了しない場合は--tar-ignore-failed-read 引数を使用します (tar の --ignore-failed-read 引数を参照してください)。
バックアップ実行中にすべての Plesk サービスを停止させたくない場合は、--nostop 引数を含めます。
このオプションを使用してバックアップを実行中に Pleskコントロールパネルで変更を加えると、ダンプファイルが正しく生成されなかったり、生成プロセスそのものが失敗することがあります。
バックアップ実行中にクライアントがコントロールパネルでデータを変更することを防ぐため、管理 Apache を停止しておくことを推奨します。
RPM 版では以下を実行します： service psa stop1
通常版では以下を実行します： /usr/local/psa/rc.d/psa stop1
--nostop オ プションを使用しての psadump 実行によるバックアップ中に一部のユーザーデータが変更されるのを防ぐため、 各ドメインはデータバックアップ前に非アクティブ化された後再びアクティブ化されます。非アクティブ化せずにデータをバックアップする場合は、--nostop と共に--nostop-domain オプションを使用します。この場合、バックアップ中にコントロールパネルで一部のデータが変更される可能性があることに注意してください。
--do-not-dump-logs オプションでは、バーチャルホストログファイルをバックアップさせないようにすることができます。
バックアップ／復元ユーティリティのバージョンを表示するには、psadump 実行時に --version 引数を使用します。